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2012年01月 アーカイブ

最大の魅力はここにある

ミツオカ 中古車の魅力が外見にあるように、GT-Rの最大の魅力はそのエンジンにあります。


ボンネットの中には、わが国初の本格的プロトタイプ・レーシングカー、プリンス(日産)R380の直系であるS20型4バルブDOHCストレート6が収められています。


このエンジンはR380に搭載されたGR18型に比べ、ディチューンされてはいるが、それでも160PS/7000rPmと凄まじいパワーを発生した。


レーシング・エンジンに限りなく近いS20型は、非常に贅沢な設計でした。


シリンダー・ブロックには一般市飯車としては異例のサイド・ボルト方式を採用し、シリンダー・ヘッドやピストンには、軽量かつ冷却効率にすぐれたアルミ合金鋳物を使用。


さらにギア+ダブル・ローラーチェーン駆動のカムシャフト、クロスフローV型配置、ー気筒あたり4個のバルブをもつ24バルブシステム、7メインベアリングなど、採算を度外視した高級メカを惜しげもなく投入しています。


また、高回転、高出力を可能にするため、ステンレス製マニホールド、フルトランジスタ・イグナイターを採用し、キャブも3連のソレックス40PHHが標準で装備されています。


この当時、わが国で4バルブ配置をもつクルマは1台もなかったのです。

外観は実に控えめです

海外を見回しても量産の4バルブは、フォード・エスコートRS1800のみです。


かのフェラーリでさえ、市販モデルは2バルブがスタンダードであり、4バルブはレーシングカーに限られていました。


もちろん、こんなアンティークな車は中古車の情報を探しても、もう見つかりません。


ましてや4バルブDOHC搭載の4ドアセダンなどというのは、世界広しといえどもGTlRしか存在しない。


ミッションは、ブルーバード510型で定評のあるポルシェ・タイプを採用した。


だが、高性能エンジンのポテンシャルを完全に引き出すため5速フルシンクロとし、標準ギアのほかに2種類のオプションレシオが用意されていました。


当然ながら、これらはいずれもレースを意識したクロスレシオです。


サスペンションも、510型やノーマルのスカイライン2000GTと同じ前輪Uマクファーソン・ストラット/コイル、後輪"セミトレーリングアーム/コイルの4輪独立懸架だが、より強化されています。


外観は実に控えめで、まさに"羊の皮をかぶった狼"そのものです。


後に登場するハードトップのようにオーバーフェンダーがないのでノーマルの2000GTと見分けられる点はきわめて少ない。


わずかにリヤフェンダーのサーフィンラインが断ち切られているだけです。


だが、ボディサイドにはS54B型(GTlB)の伝統を受け継ぐ赤いエンブレムが誇らしげに付けられていました。


4ドアセダンといえどもGT-Rの高性能ぶりは群を抜いていました。


1120㎏の重いボディを軽々と200㎞/hの世界へ誘い、ゼロヨン加速も5名乗車で16.1秒をマークする。


黄金の60年代が生んだ不世出の4ドアセダン、それがスカイラインGTlRです。

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